---天気雨
written:LIONA

空は見えているのに
もう止んでもいいのに
涙のように降り続ける雨は ひどく綺麗だった

空に近づいたら
雨は止んでいた 残ったのは風だけだった
空が近づいたから
雨は泣く事を止めたのだろう

雨は癒されたのだろうか
空が雨に近づいて「泣かないで」と言ったのか
子供のように泣いていた雨は
空を母と間違えたのだろうか

母を見失って泣いている子供のように
雨は何を見失ったのだろうか
私だろうか 貴方だろうか
私は何を見失ってしまったのだろうか

雨は今も降っている 止まる事を知らずに
雨は今も泣いている 空を求めて
私もこの雨のように 今泣いているのだろうか
居場所は何処と 探し続けているのだろうか

何処へ向かえばいい
雲に乗って流れる雨は 私の頭上から離れて行く
何処へ向かえばいい
雨が雲と流れるのなら 私は何処まで行けばいい

雨に濡れた私の手は今ひどく
熱を失って冷えている
さあこのまま熱が戻らなかったら
私は空に行けるだろうか?